前回は、イメージを保持する、をみてみました。
今回は、大きい、小さい、をみてみます。
潜在意識には、大きい小さいの区別はないという言い方をすることがあります。
大きい小さいというのは、相対的な見方ですから、何かを大きいと感じる時、何かを小さいと感じる時には、その基準になるものや感覚があります。
ただ、それは頭で考えて判断している部分ですので、その判断を外すとある大きさのものとある大きさのものがあるだけだということになるんでしょう。
車が欲しいな、と思う時、どんな車のイメージが出て来るでしょう。
本当にこだわりがあって車好きの人なら、欲しい車を買うために沢山働いたり、食べるものを切り詰めてでも、本当に欲しいと思う車を手に入れようとするかもしれません。
それ程のこだわりがなかったり、欲しいものを手に入れるのは大変だとか無理だと諦めている場合には、「これぐらいのでいいや」というのを見つけてきたりします。
この「これぐらいのでいいや」というのも人によって随分違うことがあります。
自分の中に、これまでの自分の経験や、見たり接してきた周りの人の様子などから何らかの基準が出来ています。
その基準に照らし合わせて、「大きい」「小さい」「高い」「安い」「すごい」「大したことない」というような感じ方をしているんだと思います。
こんなことを思いながら小さい子供を見ていると、色々と気づくことがありました。
うちの子が小学校上がる前くらいの頃に、お年玉やお手伝いでもらった小銭などを数えている様子を見ていたことがあります。
四角い紙が一枚と丸いのが14枚という数え方をしていました。
もう1人の姉妹が、丸いのが20枚と言っていたので、自分の方が丸いのが少ないといって怒っていました。
子供の世界なので、合計が何円かというより、数が多い方が良いとか、穴があいている方がかわいいとかいって、普段大人がお金と関わるのとは全く違う接し方をしているようです。
千円札でお菓子を買った時には、一枚の四角い紙をお店の人に渡したら、色んな丸いお金をいくつも返してくれるので、「増えた、増えた」と言って、とても喜んでいます。
子供だから、無知だからと言うならそれまでですが、出来事の捉え方と感じ方の関係はここからも見て取ることが出来ます。
それが、一般的な常識や大人のやり方とは違うだけです。
自分が感じるものは、一般的な常識や他の人の捉え方の内容がどうであるかに関わらず、自分の捉え方によって決まってきます。
なので、同様に一般的な常識や他の人の捉え方に関わらず、自分の捉え方を変えた時には自分の感じ方が変わっていきます。
人が変わるという時のほとんどは、認識が変わるということなんだと思います。
誕生日に欲しいものを何でも3つ買ってあげるとおばぁちゃんに言われて、お店であれにしようかこれにしようかと一生懸命に選んでいることがありました。
もう少し大きくなって、計算をするようになると、自分が欲しいものの中から高いものを上から3つ選ぶような感じになっていくんでしょうが、まだこの時は、単純に沢山ある欲しいものから3つ選ぶことに悩んでいるようでした。
そして、選んだものが、鉛筆1本と消しゴム1個と小さな犬のぬいぐるみ1つでした。
おばぁちゃんとしては、もう少し予算を見てくれていたようで、もっと大きいのでも良いよと何度か言ったようですが、一番欲しいものがそれだったので、それで良いということになったようです。
また違う時には、とても高いものを欲しがって困ってしまうということもありますが、シンプルに何かを欲しいと思う、感じる様子がよくわかります。
何かに魅力や興味を感じて、それに近づきたい、それをもっと近くで感じたい、味わいたい、あるいはつながりたい、ひとつになりたいという欲求がただあります。
あとは、その欲求をどのように扱うのかを周りの大人が時に意識的に、時に意識することなく教えているんだろうと思います。
可能性や選択肢は、本当に沢山、いろいろありますね。
出て来る欲求を全て叶えようとする、ほとんどの欲求に蓋をさせようとする、簡単に手に入りそうなものだけ、お金がかからないものだけ、今日だけなど、何らかのフィルターや条件をかける、あるいは、その時の機嫌や気分次第というのもあるでしょう。
自分が望んだものが、どんな風になっていったのか、その時にどんな気持ちや感情を自分は感じたのか、周りの人、特に自分が好きな人や親しみを感じていた人がどんな思いや気持ちを感じていたのか、という体験を沢山重ねていく中で、自分と自分が欲しいものとの関わり方が出来上がっていくのではないかと思います。
潜在意識のレベルでは、「大きい、小さい」「簡単、難しい」といような区別はないようです。
大人になる時に持った判断や分別が、潜在意識の働きを制限していることが多いように思います。
「自分には大きすぎる、もったいない」「これは手に入れるには難しすぎる」と思うことなく、ただ欲しいと思うものを手に入れようとする時、「手に入れられる」「手に入れても良い」と思えるならば、基本的には手に入らないことはないんだろうと思います。
本気で望んだ時、本気で手に入れると決めた時には、その時に持っている観念の中で一番早い方法が示されてくる、何かが障害になる時にはその障害があぶり出されてくる、そんな風になっていくような感じがしています。
小さい子供のように、大きい小さいを気にすることなく、まずは無邪気に欲しいものを望めることは、気持ちいいことだなと感じています。
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